中国の古代思想を読んでみよう(12)『孟子』を読む (前編)
―第194号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2017(平成29)年2月28日号(No.194)-170228-「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(12)『孟子』を読む (前編)」
本誌では、「激しい論争家・孟子」として、『孟子』について書いています。
本誌でも書きましたが、『孟子』は、以前途中まで読んだことがありました。
岩波文庫版の二巻本、上巻の途中まで。
『論語』を読んだ後、『論語』の後は「孔孟」というぐらいだから、『孟子』だろうと思い、読み始めたのです。
ところが、思いのほか気に入らず途中でやめてしまいました。
議論の進め方がかなり強引な印象があったからです。
孔子の言行録と言われる『論語』では、孔子はもっと穏やかといいますか、いかにも好々爺の先生という印象で、「子のたまわく」で始まるものが多く、教科書的でした。
その点『孟子』は、議論から始まり相手を説得するという手法です。
戦国時代における儒家の社会的地位の変化というものもあったのかもしれません。
諸子百家の一人としての孟子が自己の思想を主張するために、より強く出るしかない、ということだったのでしょうか。
まあ、とにかく今回は抄訳本を中心に少しは読めたので、ホッとしています。
リベンジできた、とは言えないかもしれませんけれど。
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(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
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*本誌で取り上げた本:
★『ビギナーズクラシックス中国の古典 孟子』佐野大介/著 角川ソフィア文庫 2015/2/25
―抄訳の訓み下し・原文・現代語訳と解説、コラム。
★『孟子』貝塚茂樹/著 講談社学術文庫 2004/9/11
―孟子の時代背景の説明から著作『孟子』の解説・抄訳まで。
★『中国の思想III 孟子』今里禎(ただし)訳 徳間書店 1996/7
―「解題」と全七篇の抄訳(現代語訳・訓み下し・原文)。