昨日(8月13日)アメブロで「今日は左利きの日」をやってました
あなたは右利き?左利き?
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「本日 8月13日は〈国際左利きの日〉特別編(3)
〈国際左利きの日〉について」
8月13日〈国際左利きの日〉記念特別号発行-左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii第475号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2016/08/813--hikkii475-.html
人間の不思議、人生の深さ―新潮角川集英社3社<夏の文庫>フェア2016から
―第180号「古典から始める
レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年7月31日号(No.180)-160731-
「新潮社・角川書店・集英社―3社<夏の文庫>フェア2016から
人間の不思議、人生の深さ」
本誌では、「3社<夏の文庫>フェア2016から―人間の不思議、人生の深さ―」について書いています。
毎年だんだんと私の好みから外れてゆく傾向が強い、各社の<夏の文庫フェア>の内容です。
もうやめようか、と思いつつも、一縷の期待(?)を持って追い続けています。
単に自分が老い、世間の流れからはずれているだけなのかもしれない、と思いつつも。
(どの程度ずれているのか、を知る機会でもあります。)
今年も、各社から一点ずつ選んでいます。
何を選んだかは本誌をご覧ください。
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詳細は本誌で!
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』
http://www.mag2.com/m/0000257388.html
*本誌で取り上げた本:
【ナツイチ2016 集英社文庫】
・『明智小五郎事件簿 Ⅰ』江戸川 乱歩
【カドフェス2016 発見!角川文庫】
・李陵・山月記・弟子・名人伝 中島 敦
【新潮文庫の100冊 2016】
・『月と六ペンス』サマセット・モーム 訳・金原瑞人
私の読書論82-『礼記』を読む<番外編>学記篇より-古代中国の学問教育論
―第179号「古典から始める
レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年7月15日号(No.179)-160715-
「私の読書論82-『礼記』学記篇より」
本誌では、「『礼記』学記篇より」として、中国の古典、四書五経の一つ『礼記』の「学記篇」より、教育・学問についての文章を引用しながら、それらについて考えています。
「古代中国編―中国の古代思想を読んでみよう(8)『礼記』を読む <番外編>」というところでしょうか。
優れた教師像や教え方や学問を行なう上で気をつけるべき点など、現代においても通用する助言が示されています。
熟読すべきでしょう。
いつの時代においても、教育・学問の重要性はかわりません。
高齢化の時代ですが、学ぶべきことはいくつになってもいくらでもあります。
悲しいことに年を取るにつれて記憶は薄れ、忘れやすくなります。
「学べども学べども猶(なお)わが記憶定かにならざりぢっと手を見る」という心境でしょうか。
それだけに、いや、それだからこそ、勉強する楽しみもあるというものです。
では、また次号で。
・・・
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*本誌で参照した本:
◎『論語 孟子 荀子 礼記(抄)』平凡社〈中国古典文学大系・1〉1970.1
―礼記(抄) 竹内照夫/訳
古代中国思想編(8)礼記を読む&抄訳
―第178号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年6月30日号(No.178)-160630-「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(8)礼記を読む」
本誌は、中国古代思想<四書五経を読む>の8回目、「『礼記』を読む」でした。
●抄訳
私が読んだものは、抄訳でした。
抄訳だからダメということはないのですが、全容を知るという意味では全訳を読んでおきたいという気持ちはあります。
内容を理解できるかどうかは別にして、一度は見ておくことが大事だと思っています。
意外に、何かしら参考になる部分があったり、感じる部分があったりするかもしれません。
抄訳について書けば、“分かっている”訳者さんによる抄訳なら価値ありだと思います。
ただ自分と合う合わないという面もあります。
どうしても訳者による意図的な省略があるので、それが適したものなら、という条件があります。
そこで、全訳なら翻訳の問題だけですので、課題が一つということになります。
最近は「超訳」という本も増えています。
これは正直ちょっと……という気がします。
確かな人物のものなら抄訳でもいい、と書きましたが、超訳というのはどうしても信用できません。
意訳でもなければ抄訳でもなく、すべてが訳者の意にかかっているので、適当な感じがして、どうも信頼感に欠けてしまいます。
読んでもらえればよい、というものでもないでしょう。
最近の悪い傾向の一つだと考えています。
例えば、最近のもので集英社文庫で『ポケット・マスターピース』という海外の19世紀を中心とした作家の文学作品シリーズが出ています。
マスターピースという各作家の代表作を集めた入門書となっています。
ここでは、分量的に限度があり、長尺もの作品を抄訳で収録しているケースがあります。
トルストイ篇では『戦争と平和』、マーク・トウェイン篇では『ハックルベリー・フィンの冒険』が抄訳で収録されています。
それぞれ一流の編訳者が抄訳にチャレンジしています。
*ポケットマスターピース|集英社文庫ヘリテージシリーズ
『マーク・トウェイン』柴田元幸/編
その作品をよく分かった人が精力的にダイジェストしたものなら、それなりの価値が認められます。
まずは、抄訳を入り口にその作品に親しんでもらうという姿勢は有効です。
そういう意味では、抄訳も決して捨てたものではありません。
ただ余裕があれば、全訳を、と言いたいですね。
優れた作品と呼ばれるものには、理由があるのです。
その理由を知りたいと思いませんか。
私は思います。
だから一ページも逃さず読んでおきたいと思うのです。
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*本誌で参照した本:
◎『論語 孟子 荀子 礼記(抄)』平凡社〈中国古典文学大系・1〉1970.1
―礼記(抄) 竹内照夫/訳
○竹内照夫『四書五経入門 中国思想の形成と展開』(平凡社ライブラリー320 2000.1.24)
「第三章 礼、その形と心―『礼記』」
○野間文史『五経入門 中国古典の世界』研文出版・研文選書119 2014.3.20
「第五章 礼(儀禮・禮記・周禮)」
私の読書論81-読みやすい本(形式)とは何か
―第177号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年6月15日号(No.177)-160615-
「私の読書論81-読みやすい本(形式)とは何か」
本誌では、ある本のレヴューにあったご意見を基に、「読みやすい本(形式)とは何か」というテーマで、対話形式と論文形式との比較をしています。
思いのほか話が膨らまず、自分としてはもう一つ何な結果でした。
考えが甘かったというか、熟成不足と言いますか、ちょっと納得できませんでした。
またいつか機会があれば、もう一度チャレンジしてみたいものです。
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*本誌で取り上げた本:
・『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見 一郎、古賀 史健/著 ダイヤモンド社 2013/12/13
・『アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために』岸見一郎/著 ベスト新書 1999/9
・『アドラー心理学 実践入門――「生」「老」「病」「死」との向き合い方』岸見一郎/著 ベストセラーズ ワニ文庫 2014/5/21
古代中国思想編(7)詩経を読む(後編)
―第176号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年5月31日号(No.176)-160531-「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(7)詩経を読む(後編)」
本誌は、中国古代思想<四書五経を読む>の7回目、「『詩経』を読む(後編)」でした。
印象に残った詩篇のいくつかと、『詩経』出典の「維新」等の成語・成句を紹介しています。
あれこれ書いているうちに、長いメルマガになりました。
カットしてもいいのですが、読んでいただくことにします。
長く書くことは簡単です。
グダグダと書き連ねればいいだけ。
短くするのは大変です。
要所をきちんと押さえて必要不可欠な言葉のみを抽出する。
頭を使わなければできません。
集中力が必要です。
どこまで読み取れているのか、怪しいものではありますが、文章を書くとは恥をか(書)くこととも言います。
できる限りガンバって書いてみました。
楽しんでいただければ、幸いです。
・・・
中国の古代人の詩篇に、現代人にも通じるものを見ることができます。
いつの時代にも政治というものは、人民の生活に大きな影響を与えるものです。
一部の人たちが握っていた政治とはいえ、その影響は波紋が広がるように末端にまで及ぶのです。
それは古代であっても現代であっても変わりません。
今、私たちは政治に関与する権限を与えられています。
粗末に扱うことのないようにしたいものです。
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*本誌で参照した本(◎:原典邦訳 ○:概説書):
◎白川静/訳注『詩経国風』平凡社・東洋文庫518 1990/5
◎白川静/訳注『詩経雅頌1』平凡社・東洋文庫 1998/6
◎白川静/訳注『詩経雅頌2』平凡社・東洋文庫 1998/7
○白川静『詩経 中国の古代歌謡』中公文庫BIBLIO 2002.11.25
○『白川静 漢字の世界観』松岡正剛/著 平凡社新書440 2008.11.14
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私の読書論80-読書について―我流の読書
―第175号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年5月15日号(No.175)-160515-
「私の読書論80-読書について―我流の読書」
本誌では、老後における読書の習慣の身に付け方を、谷沢永一さんの著作『人間通』を参考に書いてみました。
「老後」と書きましたが、老後に限りません。
若くても中年でも、もちろん一緒です。
年齢は関係ありません。
でもそもそもなんで読書にこだわるのか、と疑問を抱かれるかもしれませんね。
読書というのは、学習の一方法です。
学習には、
(イ)人について人から教えてもらう方法
と、
(ロ)一人で学ぶ方法
があります。
一人で学ぶ方法の最たるものが本から学ぶ――読書という方法です。
一人で学ぶ方法の良いところは、
(A)場所を選ばずどこでも、時間を気にせずいつでも、自分の好きな時好きなところで学べるということ
(B)自分のペースで、自分のレベルで学べること
です。
「一人でできるもん!」
人に頼らずできる、ということは非常に便利なことです。
独力で切り開けるということは、上限がない、果てがない、ということです。
まわりの条件に左右されない、ということです。
読書のいいところは、
今現在の一流の先生はもちろん、過去の偉大な先生からも学べるということです。
もちろん、なかにはあれっと思わせる先生もいらっしゃいますけれど。
これはリアルであれ、本であれ一緒ですよね。
読書は学習だけではありません。
娯楽にも有効です。
ただ、人間というものは、自然と学ぶものです。
娯楽のつもりが何かを発見することもあります。
また、学習が娯楽になることもあります。
知らないことを知る喜び、等です。
その辺の広がりと深さが読書にはあると思うのです。
結局は、受け取り手の感受性であったり、知識や教養であったり、経験であったりが、差を生みます。
そんな読書をあなたも自分のものにして欲しいですね。
身に付けて損はない技術であり習慣ですから。
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*本誌で参照した本:
能戸清司『知的「生きがい」の発見』産業能率大学出版部 1979/01
谷沢永一『人間通』新潮文庫 2002/5
古代中国思想編(6)詩経を読む(前編)
―第174号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年4月30日号(No.174)-160430-「古代中国編―
中国の古代思想を読んでみよう(6)詩経を読む(前編)」
本誌では、『詩経』を取り上げました。
『詩経』は、前回の『書経』と違い、一般向けの概説書・入門書がいくつかあり、とりあえずそれを読むだけでも一ヵ月はあっという間で、今回は概要をなでるだけといったところです。
(えっ、いつもそうだろうって。まあ、それは言わない約束で……。)
白川静さんの本はなかなか興味深いものがありました。
『万葉集』と『詩経』を比較するという点に大いに感心しました。
改めて、内容にふれる回を作ろうかと思います。
来月もう一回ガンバって見ようと思いますので、よろしく!
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*本誌で参照した本:
◎白川静/訳注『詩経国風』平凡社・東洋文庫518 1990/5
◎白川静/訳注『詩経雅頌1』平凡社・東洋文庫 1998/6
◎白川静/訳注『詩経雅頌2』平凡社・東洋文庫 1998/7
○白川静『詩経 中国の古代歌謡』中公文庫BIBLIO 2002.11.25
◎目加田誠/訳『詩経・楚辞』平凡社〈中国古典文学大系・15〉1969
○目加田誠『新釈 詩経』岩波新書・青版 1954
○小南一郎『詩経 歌の原始』岩波書店〈書物誕生 あたらしい古典入門〉2012/12/20
(◎:原典邦訳 ○:概説書)
私の読書論79おススメ古典50選候補1[海外古代フィクション系F]
―第173号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年4月15日号(No.173)-160415-
「私の読書論79-〈「私のおススメ古典○○選」の試み〉3
-おススメ古典50選候補その1≪海外・古代・フィクション系F≫」
本誌では、私のおススメ古典50選の候補を紹介する第一回目です。
とうとう始めてしまいましたね。
正直、私程度の読書家がこういう大それたことをしてもよいのか、迷いもあります。
まあ、どうせ遊びですから、ね。
固いこと言わずに行きましょう。
第一回は「海外の古代編」として、神話を取り上げることにしました。
まずはギリシア神話から。
私の好みから言うと、もうなんと言ってもホメロスの『イリアス』が一番です。
神々の物語よりも英雄の物語、人間としての英雄たちの運命との戦いに興味があります。
それからギリシア悲劇ですね。
どれをとってもいいのです。
これもホメロス同様、人間の生き方を描くものが心に残ります。
ギリシア悲劇は演劇(仮面劇)の台本ですので、そういう面から理解するべきなのでしょうけれど、今の我々から見れば、やはりどうしても読む物語になってしまいます。
ホメロスにしても、原典は韻文の詩ですが、私が読んだのは翻訳ですので散文です。
その辺の違いを頭の隅に入れて置くのも大事だと思います。
古代の文学といいますと、やはり韻文の詩形式のものが多く、古文を現代語訳にするにしても、海外のものなら翻訳になるわけですが、翻訳文にしろ、散文にならざるを得ないのです。
そういう原典からのずれをどこかで意識しておく方がいいのかなあ、と感じます。
ストーリーの面白さ(と台詞)ばかりに気がいってしまうのですが、私には楽しめないにしろ、形式美・様式美というものもあるのですから。
その辺を忘れてはいけないのでしょう。
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*本誌で参照した本:
『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』白川静/著 中公文庫BIBLIO 1980.9.10
―中国文学の原点『詩経』と『楚辞』の古代歌謡を『記紀万葉』と対比して考察する。文学の原点である神話が、中国では『書経』に人間の歴史として書き変えられ定着していると解説する。
- 中国の古代文学〈1〉神話から楚辞へ (中公文庫BIBLIO)/中央公論新社
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≪海外・古代フィクション系F≫【ギリシア神話】編
・『イリアス』[上下] 松平千秋/訳 岩波文庫 1992.9
- イリアス〈上〉 (岩波文庫)/岩波書店
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・『オデュッセイア』[上下] 松平千秋/訳 岩波文庫 1994.9
- ホメロス オデュッセイア〈上〉 (岩波文庫)/岩波書店
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・『ギリシア悲劇 I アイスキュロス』高津春繁[ほか]/訳 ちくま文庫 1985.12
―縛られたプロメテウス ペルシア人 アガメムノン 供養する女たち 慈みの女神たち テーバイ攻めの七将 救いを求める女たち の7編を収録。解説/高津春繁。
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・『ギリシア悲劇 II ソポクレス』松平千秋ほか/訳 ちくま文庫 1986.1
―現存の7編収録。アイアス トラキスの女たち アンティゴネ エレクトラ オイディプス王 ピロクテテス コロノスのオイディプス
- ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫)/筑摩書房
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・『ギリシア悲劇 III エウリピデス(上)』ちくま文庫 1986.3
―アルケスティス メディア ヘラクレスの子供たち ヒッポリュトス アンドロマケ ヘカベ 救いを求める女たち ヘラクレス イオン トロイアの女 全10編収録 解説(松平千秋)。
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・『ギリシア悲劇 IV エウリピデス(下)』ちくま文庫 1986.5
―エレクトラ タウリケのイピゲネイア ヘレネ フェニキアの女たち オレステス バッコスの信女 アウリスのイピゲネイア レソス キュクロプス(完全な形で現存する唯一のサテュロス劇) 全9編収録。
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古代中国思想編(5)書経を読む
―第172号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2016(平成28)年3月31日号(No.172)-160331-
「古代中国編―中国の古代思想を読んでみよう(5)書経を読む」
本誌では、四書五経の第二弾、『書経』を取り上げています。
『書経』は、現在では多分ほとんどの人が読んだことのない書物かもしれません。
私も名前のみ知っているだけで、こういう機会でもなければ、触れることのない書物でした。
今回読んでみて、現代の中国を知る意味でも政治的・思想的に重要な書物ではないか、という気がします。
こういう歴史の伝統の上に現在の中国政府もあるのではないでしょうか。
王とその臣下や一般人民との在り方として、天命や民のための明徳慎罰の政治といった理想の世界が描かれています。
後年、これらが支配者の基準となったというのもうなずけます。
中国の神話を人間の歴史に組み込んでいる虞夏書の部分などに神話の原型を探るといった試みも興味深いものがあります。
神話は、それぞれの国や民族の文学の原点でもあり、これを知ることは民族の文化や思想を知る上でも大きな手がかりになります。
そういう面でも一読の価値のあるものだと言えるでしょう。
と言いつつ、実はおよそ二か月近くかかりながら、A5版二段組みの全集本でわずか370ページが読み切れませんでした。
残り40ページほどを残した時点でこれを書いています。
古典の読み方として私が推奨しているのは、(1)現代語訳でも翻訳でもいいから、まずは原典となるものを一度読んで、自分なりの何かを手にしてから、(2)注釈書や解説書を読み、(3)もう一度全篇を読んでみる、という方法です。
そういいながらも今回は、本文だけなら総計で150~60ページぐらいなのに、各篇の後に注が付いていることもあり、そのまま読み進めました。
思いのほか苦戦し――本を持っているだけでも一キロあり重いというせいもありますが――、漢字が難しいという理由も大きく、時間内に読み切れませんでした。
注には、翻訳上の解釈に関する部分も多く、この辺は素人は読み流してもよかったのですが、本文解釈上の注もあり、一気に読んでしまうことにしたのが失敗でした。
まあ、その辺は自分で判断し、読み込むようにして欲しいものです。
ただ『書経』の場合、一般向けの初歩的な解説書・注釈書といったものがほとんどなく、色んな本を探しながらで、ちょっと勉強しにくい面があります。
その辺は学者の先生方にこれからガンバって欲しいものです。
出版界も、金儲け中心の当面の人気に媚びる偏ったやり方をやめて、もっと実質的で普遍的価値のあるもの、百年千年単位の命脈を保つ書物を出して欲しいものです。
- 初版だけでおしまいになるような、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる式のものでなく、少なくとも十年二十年単位で売れ続けるものを目指してください。
まずは出版点数を絞ることでしょう。
少数精鋭で、勝負を!
・・・
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http://www.mag2.com/m/0000257388.html
*本誌で参照した本:
◎赤塚忠訳『書経・易経(抄)』(平凡社〈中国古典文学大系・1〉昭和47(1972).6.20)
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○竹内照夫『四書五経入門 中国思想の形成と展開』(平凡社ライブラリー320 2000.1.24
- 四書五経入門―中国思想の形成と展開 (平凡社ライブラリー)/平凡社
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- ○野間文史『五経入門 中国古典の世界』(研文出版・研文選書119 2014.3.20)
- 五経入門―中国古典の世界 (研文選書)/研文出版
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○『中国哲学を学ぶ人のために』本田済/編(世界思想社 1975.1.20)
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○白川静『中国の古代文学(一)神話から楚辞へ』(中公文庫BIBLIO 1980.9.10)
- 中国の古代文学〈1〉神話から楚辞へ (中公文庫BIBLIO)/中央公論新社
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